新OSではコミュニケーション機能とデヴァイス間の連携が強化される:アップルがWWDCで発表した7つのこと

こうした操作はすべて1回か2回のタップで可能だ。分割画面でのアプリの切り替えは洗練された操作感で、何回かスワイプするだけでいい。操作はキーボードのショートカットでも可能になっている。iPadと「Smart Keyboard」の組み合わせでノートPCの代わりにしているナレッジワーカーにとっては朗報だろう。

その他の変更点も見ていこう。「メモ」アプリには、最近の変更を確認できる機能や共有文書で人をタグ付けできる機能が備わり、共同作業をしやすくなった。

iPadOSではウィジェットがアップデートされている。大きめのウィジェットが新たに登場して操作方法も変更されたことで、ホーム画面の整理や管理が楽になった。iPad版の「翻訳」アプリも改良され、すべてのアプリやウェブページ、「メッセージ」など、システム上のあらゆるテキストの翻訳が可能になった。

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かなりユニークな機能もある。「Apple Pencil」があれば、翻訳アプリで文字を書く練習ができるのだ。日本語の漢字をうまく書けるようになりたい方は、ぜひ試してほしい。

4: マインドフルネスを重視した「watchOS 8」

いつもそばにいてくれる友人のような存在の「Apple Watch」だが、できないこともある。例えば、ユーザーがパニック発作に襲われたときに、背中を叩きながら「ひざの間に頭を入れればいい」と教えてあげることはできない。

だがアップルは、新たにApple Watchに加わった瞑想の機能を通じて、ユーザーの気持ちを落ち着かせようと尽力している。「呼吸」アプリには集中力を高めるようなアニメーションが追加された。新機能「リフレクト」は、ポジティヴな気持ちを想起するよう促してくれる。自分が大好きなものへの感謝の気持ちや、自分が楽しくなるもの(個人的には貝殻だ)を思い出させてくれる。睡眠追跡機能には呼吸速度の測定など、睡眠についてのさまざまな目標の達成度を測る新しい方法が加わった。

瞑想に役立つ機能はほかにもある。アップルのオンラインフィットネスサーヴィス「Apple Fitness+」(日本未提供)に、ストレス緩和用の太極拳のエクササイズが追加されたのだ。

また、キース・アーバンなどのアーティストをフィーチャーしたエクササイズも追加されており、ユーザーの増加に貢献すること間違いなしだろう。さらにうれしいことに、セレブトレーナーのジャネット・ジェンキンスが、Fitness+のエクササイズチームに新たに加わっている。

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