ＪＲ東日本メカトロニクス株式会社と株式会社アートは共同して、東日本旅客鉄道株式会社（以下、ＪＲ東日本）の発行する「Suica」等の交通系ICカードを入退室の鍵として利用できる『Suicaスマートロック』の提供を2021年冬に開始すると発表した。
「スマートロック」は、カードやスマートフォンなどで、玄関ドアや門扉などの施錠・解錠するシステムで、鍵を使わずに開閉でき、入退室記録が確認できるなどの防犯効果があることから、近年拡大している。今回、Suica等の交通系ICカードをスマートロックの鍵として活用できるようになった。Suicaを入退室の鍵として利用できる「Suicaスマートロ...の画像はこちら >>via プレスリリース『Suicaスマートロック』は、アートが提供するクラウド対応の入退室管理システム「ALLIGATE（アリゲイト）」のサービスと、ＪＲ東日本メカトロニクスが提供する各種IDを連携するシステム「ID-PORT（アイディ・ポート）」を接続することで、ＪＲ東日本の「Suica」や「モバイルSuica」のID番号により、そのまま入退室認証を実現するサービスだ。ＪＲ東日本が提供する「Suica認証情報提供サービス」を活用し、SuicaのIDの安全な管理にも配慮した仕組みを実現することで、ＪＲ東日本公認のサービスとして利用できるようになったという。■開発の背景
コロナ禍で移動に対する考え方や移動する目的は多様化している。通勤や通学においてもリモートが急激に浸透し、自宅だけでなく“コワーキングスペース”や“ホテル”“カフェ”などで仕事や勉強をする人も増えている。また、非接触、キャッシュレスの意識も高まり、ICカード利用が拡大している。その中で、ユーザーからは交通系ICカード、社員証、その他移動先の入退室で発行されるカードなど、複数のカードを使い分けるケースも多く、複数のカードを持つことの煩雑さやセキュリティへの不安があり、「１つで全てを対応したい」という声があったという。【次のページ】カードシステムを管理する事業者からは、カード発行コストの軽減、登録・削除...この記事の画像
編集部おすすめ当時の記事を読む
Digital Shift Timesの記事をもっと見る
