ニュース 意外と知らないUSB Type-C 端子 複雑怪奇な規格の実態

よくわからない「USB Type-C」。その規格と仕様は複雑怪奇

ニュース 意外と知らないUSB Type-C 端子 複雑怪奇な規格の実態

最近のパソコンはUSB Type-C端子を搭載していることが多い。Type-Cの端子は上下に関係なくパソコンに挿せて、データ転送も旧来のType-Aより高速。だが、使い方を間違えると「爆速なはずのSSDがなぜか遅い」「スマホの充電が全然終わらない」といった災難を招くことも。Type-Cに関しては「よくわからない」というのが多くの人の本音だろう。Type-Cがとっつきにくい理由は、規格と仕様が複雑怪奇なため。Type-Cの仕様では「USB4」「Thunderbolt 4」「オルタネートモード」「USB PD」など、Type-Aにはなかった専門用語が多出する。ここで「面倒臭い」と理解を怠るのは災難のもと。Type-C攻略のコツを伝授しよう。【ビジュアル解説】USB Type-C端子、複雑怪奇な規格の実態

■USB規格の歴史を学ぶ

攻略の基本はUSBの規格。Type-Cの場合はUSBのほかにThunderbolt(サンダーボルト)の規格も押さえておく必要がある。USBはUSB-IF(インプリメンターズ・フォーラム)が策定したデータ通信規格で、1996年に1.0が登場して以降、バージョンが進み、最新版はUSB4だ。一方のサンダーボルトはアップルとインテルが策定した比較的新しい規格で、2011年に初期バージョンがリリースされてから、最新の4まで10年ほどしかたっていない。USBは歴史上、規格名で複雑な経過をたどった。2013年のUSB 3.1発表以降は、新しい規格が発表されるたびに一部の規格名が改定されている。特にUSB 3.0は3.1 Gen 1、3.2 Gen 1と2度も名称が変わっているので注意したい。

■2.0規格のType-Cもある

USBとサンダーボルトの概要を図4にまとめた。転送速度は「Gbps(ギガは10億)」と「GB/秒」の表記が混在するケースが多いので注意しよう。USB規格は、Type-A、Cといった端子の形状とは基本的に無関係な点にも注意。店頭には古い2.0規格のType-Cケーブルなども存在する。この辺り、すごくややこしいので、追って詳しく解説する。Type-C端子はType-Aにはない独自機能を備えていることがある。代表例がUSB以外の信号も流せる「オルタネートモード」と、大電力を流せる「USB Power Delivery(USB PD)」だ。これらはオプション扱いで、対応するType-C端子でのみ利用できる。以上、駆け足で概要を説明したが、Type-Cはとにかくややこしい。次回以降はQ&A形式で疑問に答えていこう。 (ライター 石坂勇三)[日経PC21 2022年2月号掲載記事を再構成]