フォード、新型SUV「ブロンコ」発表。ドアも屋根も外せる斬新な構造

「GOAT(Goes Over Any type of Terrain):あらゆる種類の地形を乗り越える」と呼ばれた初代ブロンコと同様に、新型ブロンコの使命は、いつでもどこでも最大の4x4の能力と信頼を提供すること。新型ブロンコは、オフロードマッピングとドライブテクノロジーを組み込み、冒険初心者にもハードコアオフロードエキスパートと同レベルの楽しみを与える。

ブロンコのコンシューマーマーケティングマネージャーであるマーク・グルーバー氏は「ブロンコの高度な4輪駆動テクノロジーは、そのオフロード機能の中核であり、その中心にあるのは、ブロンコ独自のテレインマネジメントシステムとGOATモードであり、ドライバーがあらゆるタイプの地形をよりよくナビゲートできるように設計されています」とコメントしている。

ドライビングモードは「ノーマル」「エコ」「スポーツ」「スリッパリー&サンド」、さらにオフロード走行用の「バハ」「マッド/ラッツ」「ロッククロール」の最大7種類から選択可能となっている。

フォード、新型SUV「ブロンコ」発表。ドアも屋根も外せる斬新な構造

新型ブロンコの4x4システムには2種類あり、ベースシステムは「2速電子シフト オン ザ フライ トランスファーケース」を採用。高度な4x4システムはオプションとなり「2速エレクトロ メカニカル トランスファーケース」に、オプションのエンゲージメントモードを追加することで、2ホイールと4ホイールの間での配分調節がが可能となる。

また、どちらもSpicer製のPerforma TraK電子ロックデファレンシャルを採用し、Dana製の44AdvanTEKソリッドリアアクスルと、同じくDana製AdvanTEK独立フロントデファレンシャルユニットに駆動力を分配し、起伏の多い地形でのトラクションを向上させる。

高い走破性を誇る新型ブロンコ

また「ファーストトレイルツールボックス」は、ブロンコオーナーのオフロード体験を向上させる独占的なテクノロジーを装備。「Trail Control」は、より低速のトレイルドライビング用のクルーズコントロールを、「Trail Turn Assist」はトルクベクトリングによりオフロードでの旋回半径を小さくし、また、革新的な「Trail One-Pedal Drive」が加速/ブレーキを制御して、より正確で信頼性の高いスローモードでのロッククローリングを実現する。

新型ブロンコはクラス最高の11.6インチ(約30cm)の地上高を誇り、左右最大29度のブレークオーバー角度、37.2度の出発角度、さらに、最大33.5インチ(約85cm)と、クラス最高のウォーターフォーディング(河渡り)機能と、セグメントをリードするレベルのオフロード機能を持つ。さらに、フロントとリアの牽引フックと、フォードパフォーマンスアクセサリーウィンチマウントが組み込まれた頑丈なモジュラースチールバンパーにより強化されている。

新型ブロンコに装備される鋼製シールドは、重要なハードウェアを保護。また、高機能モデルには、より険しい岩の多い地形を走る人にとって重要となるフロントバッシュプレートに加えて、エンジン、トランスミッション、トランスファーケース、および燃料タンク用シールドも装備。サイドロックレールは、車両の両側の重量を支えるのにも十分な強度を誇る。

フォードエンタープライズ 製品ライン管理担当ディレクター、デイブ・ペリカック氏は「ブロンコの2ドアおよび4ドアモデルは、ピックアップトラック“タフ”の耐久性およびパフォーマンステストを活用し、砂漠のオフロードレース“キング オブ ザ ハンマーズ"の残忍な悪路を含む、可能な限り過酷な環境での耐久性テストを実施します」と述べている。