ちょっと凄いテープたち

今回はテープいろいろ。ビーッと引き出して、ペタリと貼れる、あのテープ。誰にとっても生活必需品だったりする身近な粘着テープですね。いろいろな種類があるわけですが、筆者が特に気に入って「これはイイ!」と思って使っているテープを、独断と偏見を交えてご紹介いたします。

まずは透明のテープ類。最近の筆者は、透明テープを液晶画面を保護するために使っています。

スマートフォンやデジカメの画面を保護するための液晶保護フィルムというのがありますが、マイナーな機器は専用のフィルムはありませんし、画面が曲面だったりすると他機器用のフィルムを流用することもできません。ならば透明テープで代用できないかな? と考えたわけです。

液晶画面保護目的で試した10種類以上の透明テープ。写真中央はスマートフォンの画面上に透明テープを貼った様子。貼ったテープは後述の「スコッチ 表面保護テープ 331」です。「おいおいテープを貼ったのがまるわかりじゃないか」って感じですが、今時のスマートフォンの画面表示は明るいので、使用中は写真右のようにテープの存在がわからないくらい自然に見えます。※表示オンオフ時の違いがわかるように、敢えて画面の一部分にテープを貼っています。

上のように、「液晶画面保護目的」で10種類以上の透明テープを試してきました。どのテープもわりと似た特性があります。具体的には、透明度が比較的に高くて画面表示が見やすく、粘着力があまり強くなくて剥がしやすく糊残りしにくい、といったあたり。また、曲面の画面に貼りたいということもあり、ある程度柔らかいことも共通点。ギュッと伸ばしながら貼れば、曲面の画面にも密着させられます。

こういう用途に合う透明テープ、探すとけっこうありますが、筆者的に満足度が高い品が3つあります。どれも3M製品で、それぞれ、「キズからまもる 透明保護テープ PR-01」(公式ページ)「スコッチ 表面保護テープ 331」(公式ページ)「スクラッチガード」(プレスリリース)です。

左から、「キズからまもる 透明保護テープ PR-01」「スコッチ 表面保護テープ 331」「スクラッチガード」。「キズからまもる 透明保護テープ PR-01」は扱いやすい厚みがありますが、幅50mmのみ。大きめ液晶画面の保護には向きません。「スコッチ 表面保護テープ 331」はやや薄手ですが、幅150mm品なども流通していて、液晶画面保護用途に広く使えると思います。「スクラッチガード」はクルマのボディ保護用ラッピングフィルムで本来は大きなフィルムですが、お試し品的なA4サイズのものも売られており、使い勝手も良好。この3品のうちで最も貼りやすく画面保護にも好適です。ただしこのフィルム、スマートフォンなどの高精細な液晶画面に貼ると、貼る方向にもよりますがモアレが出てしまうことがあります。

ちょっと凄いテープたち

ちなみに、筆者がこれらテープを貼っているのは、e-bikeのサイクルコンピュータ画面。それからドアホン子機の画面。アウトドア活動でスマートデバイス類を汚したり落としたりする可能性があるときに、スマートフォンに貼ったりもしています。

左から、e-bikeのサイクルコンピュータ、ドアホン子機、iPod touch。貼ったテープは全て「スコッチ 表面保護テープ 331」です。表面に貼ったテープは劣化したら貼り直しする感じなので、わりとテキトーに貼っています。大きな気泡さえ入らなければ、画面はしっかり見えます。iPod touchの写真は、画面オン・オフ時の違いがわかるように並べています。このiPod touchへのテープ貼付はかなり雑に行っていて、気泡がたくさん入っています。しかし実際に使用する際には気泡はほとんど気になりません。ただし、画面オフ時に気泡が多々見えるとiPod touchに限らず「みすぼらしい雰囲気」になりますので、なるべく気泡が入らないようにするのが気分的にいいですネ。

上のiPod touchの写真のように、画面保護専用フィルムではないので画面をオフにしていると「貼った感じ丸わかり」だったり「みすぼらしい感じ」だったりしますが、丁寧に貼ればほとんど気泡を残さず貼ることができます。また、1本のテープで何画面分も……というか一生分? ってほど画面保護用に使えますので、貼るのに失敗したらその部分は捨てて新たにやり直せるのが気楽でイイです。量的にも気分的にも気楽に使える保護テープなので、週に一度貼り替えて気分一新! みたいなこともできますネ。

なお、スマートフォンの画面保護などに使う場合、センサーやカメラ部は覆わないほうがいいと思います。どれも透明度が高いテープではありますが、カメラ表面に貼るとソフトフォーカスっぽい写りになってしまいますし、顔認識用センサー上に貼ると顔認識しなくなったりもします。

ともあれこういうテープ、筆者の場合は主に画面保護用途に使っていますが、モノの表面保護に幅広く使えます。ロードバイクのフレーム保護、モーターサイクルの塗膜保護、クルマの足元周辺の傷つき防止、ドアノブ周辺の傷つき防止など、いろいろと。

透明テープつながりでご紹介しますと、TRUSCOの「表面保護テープ」シリーズ(公式ページ)は傷つき防止に好適です。上記3種のテープよりさらに薄手で、気泡がやや入りやすいので液晶画面保護にはそれほど向きませんが、臨時的にキズ付き防止をするためのテープとして扱いやすい。

それから、MINGS&CRAFTS(ミンガスアンドクラフツ)の「時計保護テープ」。これは粘着剤なしの柔らかな透明フィルムで、食品用のラップを厚手にしたようなテープです。店頭で展示する腕時計などの表面保護用。わりと柔軟なので、曲面の画面を覆う用途にも向きます。ただ、粘着力はないので、画面表面への固定には別の何らかのテープが必要になります。

左がTRUSCOの「表面保護テープ」、右がMINGS&CRAFTSの「時計保護テープ」。

なお、ここで紹介したテープはどれも粘着力があまり強くないので、表面に細かな凹凸がある対象やマット塗装面にはうまく貼りつかないと思います。逆に、表面材質や使用状況によっては、テープを剥がしたあとに糊残りすることもあると思いますので、そのあたりは十分注意しつつ自己責任で利用してください。